下剋上エクスタシー@広島郵便貯金ホール(5/13)

純太さんのライブレポート

会場到着は2時半ごろ。どんどがついて・・・(笑)
それでも会場前には立見のチケットを買うための列が、既に10メートルぐらいできている。
アストラムライン白島駅を下りてすぐ目に付いたのが、「下剋上エクスタシー」とでっかく書かれたトラック。
本当に広島に来てくれるのか心配だったけど、それを見て一安心。
会場周辺をうろうろしてみると、これからライヴに行くであろう人たちがちらほら。みんなウズウズしてるみたい。

開場1時間半ぐらい前に列に並ぶ。それでももう列はかなり長くなってる。
待ってる間に雨が降り出してちょっとへこむ。(笑)
この列は入場のための列だと思ってたけど、実際はグッズ販売の列だった。
思いがけず早くグッズが買えたんで、ちょっと立ち直る。(笑)

5時30分、いよいよ開場。ただし入場までにかなり雨に濡れる。
傘は持って行ってたんだけど、面倒臭くて。
入場してから邪魔になるし。ナース服もチラホラ見える。それほど多くはないが。

会場内で何か渡される。よくよく見てみると「ぎょう虫検査シール」。(笑)
「本能」から病院づいてるななどと思いつつ、思わず笑ってしまう。
会場内では他にもCDなんかも売られてたけど、一応全部持ってるんで一目散に席へと向かう。
席は2階8列。ほとんど最後列に近かったけど、さすが2階席、前に邪魔するものが何もない。
ステージ全体が楽に見渡せる。もちろん双眼鏡も持ってきてるし、準備万端。

会場内はスモークが焚かれ、SEが流れている。
ステージには白い幕が降りている。
開演予定時間の6時、SEはまだ鳴り止まない。
どうも東芝EMIのアーティストの曲を順番に流しているみたい。

そして6時20分、ブランキージェットシティーの曲が流れたあと、いきなり「月に負け犬」が始まる。
と同時にギターを弾き、歌う姫のシルエットが幕に写る。一気に盛り上がる会場、鳥肌が立つ。
その直後幕が開き、ステージの全貌が明らかになる。

手術室をイメージしたセット、中央に心拍モニター。
ご丁寧にステージ上を照らすライトは手術灯。(って言うのかな?あのいっぱいライトのついたやつ)
虐待グリコーゲンのメンバーは白衣(ちなみにベースの亀田さんはモヒカン)、姫は白いドレス調の衣装。
そして手にはディートリッヒ坊や。(塗装が変わってたみたい)

実際に見る姫はやっぱりか細いのに、その声量と歌の上手さに驚かされる。
PAを通しているにしても、やっぱり声量がある。
声もかれてないみたいだし。
一気に4曲目まで歌い終わり(君ノ瞳ニ恋シテルがあったのは嬉しかった)、
最初のMC、「広島には『先攻エクスタシー』のときから来たかった」との嬉しいお言葉。
しかも、「広島には縁があって・・・」とも。「おばあちゃんがいるの?」との会場からの問いかけに、
「おばあちゃんじゃないけど・・・こんなこと言っていいのかな?西条にお墓があって・・・」って。
知らんかったな〜。

引き続き8曲目まで一気に演奏。
「積木遊び」ではおなじみのあの振付け(バックダンサー?2名付き)、
そして「あおぞら」はパンクっぽく。基本的に姫はギターを弾きながら歌ってて、
時折ハンドマイクでステージ前方を、まるで観衆を挑発するように歩きながら歌う。
赤の照明ともあいまって、その姿はまるで女王様。

2回目のMCでは、客席からの「林檎ちゃんかわいいー!!」という声に、
「恥ずかし〜い〜」と、まるで女子高生のように照れまくる姫。そして、2つの未発表曲の紹介。
「東芝EMIに圧力かけて」との言葉はなかったが、とてもいい曲なので圧力かける価値はあると思う。

そのあとも意外に淡々と曲は進み(盛り上がりは文句無しだけど)、
14曲目に幸福論(シングル版)のイントロが流れる。
が、いざ歌が・・・と言う時に「ここでメンバー紹介を・・・」ひととおりメンバー紹介が終わったあとに「悦楽編」のイントロが流れ、
姫が拡声器を持ってステージを歩く。

続いて「罪と罰」。実は、このライヴで一番楽しみにしてた曲の1つ。
最近1番のお気に入りの曲。
シングルではブランキーの浅井さんがやってた「歯笛」も、しっかり姫が吹いてた。

そして20曲で本編終了。
姫、そしてメンバーがステージを後にする。
鳴り止まない手拍子、姫を呼ぶ声。
ステージ中央の心拍モニターの表示と会場に流れる心音がだんだんと弱くなる。みんな必死で手拍子を続ける。

結構長い時間が経った後、アンコール。

最初は「同じ夜」。
本編ではみんなノリノリだったのに、この「同じ夜」の時はみんなリズムをとるのも忘れて聴き入ってしまう。
そして「丸の内サディスティック」でアンコールも終了。心拍モニターと心音が更に弱く、途切れ途切れになる。
悲鳴のような叫び声が会場のあちこちから聞こえる。しかし、遂に・・・止まる。
そしてステージ中央、ちょうど姫が立っていた場所に花束が供えられ、ライヴは終了した。

「このエンディングにはどんな意味があるのか」と色々考えてみたけど、どうも良く解らない。

多分、「『本能』で世間一般に浸透してしまった『椎名林檎=コスプレ』等という間違ったイメージ、
そして『このツアーが終わったら休業する』等々のデマなんかが付きまとう、
今の椎名林檎を一度殺し(白紙にし)、『新生椎名林檎』を誕生させるための準備なんだろう」と勝手に解釈した。

どちらにしても、このツアーが終了した時に全てが明らかになると思う。


「下剋上エクスタシー」5月13日
広島郵便貯金ホール公演/曲順
月に負け犬
警告
君ノ瞳ニ恋シテル
本能
<MC1>
虚言症
積木遊び
あおぞら(悦楽編)
ギブス
<MC2>
ギャンブル
やっつけ仕事
弁解ドビュッシー
ここでキスして
アイデンティティ
幸福論(先攻編〜メンバー紹介〜悦楽編)
<MC3>
罪と罰
歌舞伎町の女王
浴室
依存症
シドと白昼夢
病床パブリック

〜アンコール〜
同じ夜
丸の内サディスティック


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