下剋上エクスタシー@北海道厚生年金会館(6/5)

すうぱあさんのライブレポート

注1)文章・コメントは必ずしも正確ではありません。ニュアンスを受け取ってください。
注2)筆者は音楽的知識がほとんど無いので、ご容赦ください。
   例えば、曲のスピードが速くなることを、アップテンポになるという表現しかできません。(笑)

6/5(月)
遂にこの日がやって来た。「下克上エクスタシー」札幌公演の日である。
今回、初めてコンサートに行ってみたいと思った。
先行・一般発売では敗れたが、オークションで普通のチケットのウン倍のお金を出してまで、行きたいと思ったコンサートだった。

俺には今回の「初ライブ」に向けて、考えていた事があった。
1.仙台に参戦したSRNのくろから「質問には答えてくれるよ」というアドバイスを受けていたので、
 相談の末に決めた「ラーメン食べた〜?」を会場で一発かますこと。
2.もう無いかもしれない林檎ライブなので、盛り上がること。
3.もう無いかもしれない林檎ライブなので、遅刻しないこと。

開場の一時間前。会場に近い学校で待機。
友達に、会場である「札幌厚生年金会館」の場所を確認する。
どうやら、俺の行こうとしていた所は「札幌市民会館」であったことが発覚(爆)。
まさに危機一髪。幸福論のPVばりにチャリを飛ばして、
一度すっ転ぶというハプニング(?)もあったが、
どうにかこうにか開場時刻5分前に会場に到着した。
早速ダフ屋と女子高生が値段の交渉をしている。
耳をすますと、「3万、3万出すから〜」「ダメダメ。」
チャリンコでダフ屋を轢いてやろうかと一瞬思うも、乱闘沙汰になって、
コンサートに行けなくなったら困るので、泣く泣く断念する。

既に会場は開場になっており、列に並んで周りを見渡すと、
世間一般にはお約束になってしまったナースが2・3人いた。
3分ほど列が進むのを待って入場し、配布物をもらって席につく。
俺の席は8列目。本当ならオークションでもう3000円出していれば、
2列目がゲットできたのだが、そのチケットの出品者がどうもチケ屋っぽかったので、
妙な抵抗をして、泣く泣く断念した経緯があったのである。
しかし、結構ステージに近い。何より好条件なのが、右側が通路であること。
「しくぢった音頭」には絶好の場所!
左隣を見ると既に下克上のツアーTシャツ(黒)を着ている少年がいた。
シャツの後ろの十字の中に「下克上」という文字を発見。
「これで街は歩けないな」と一人苦笑いする。

とりあえず開演まではもう少し時間があるので、ロビーに行く。
そして「林檎遊戯」HPの管理人である、DELTA@林檎遊戯さんの携帯にTELする。
既にDELTAさんも開場入りしていて、席番を教えてもらい会いに行く。
DELTAさんは「林檎遊戯」HPの管理人紹介で見たまんまだった。
ちなみにDELTAさんは友人のたらばねこさん(「林檎遊戯」の自作詩を書いている。)と一緒にいた。
ライブの心構えを聞くと、「暴れろ!」「困ったらうちらを見て」とアドバイスを受ける。

開演を待つ中、会場にはともさかりえの「少女ロボット」も流れていた。
開演予定時間より10分程遅れた頃、
「あ〜あ〜、あああああ〜♪」と男の人の声が流れた。
「北の国から」のテーマである。早速地域ネタが出てきたところで、諸注意が言い渡される。

「本日は顔面シャワー、椎名林檎下克上エクスタシー札幌公演にご来場いただきまして・・・・ステージに向かって白い恋人を投げるといった行為は・・・また、木彫りのクマ人形を持ち込むといった行為は大変危険ですので、お止め下さい。味噌ラーメン下さい。」
「ムツゴロウさんが・・・ライブ中止も・・・」
「なお、私シンセ(キーボード?)担当みながわ、昨日ススキノでボッタクられました!(場内爆笑)」
「ちなみに、俺、よさこいでできた子供なんだって。以上!」

場内が暗転。舞台の幕に2人分のシルエットが浮かび上がった。
シルエットが消えたのは、「♪好きな人や物が多すぎて」と一曲目の『月に負け犬』が流れ、
とうとう幕が開いたからである。初めてのコンサートの幕が上がった!
最初の「♪見放されてしまいそうだ」「♪怖いことなど無い」の「そう」と「無い」の何とも力強い声に生ということの感動を覚える。
サビの「♪明日くたばるかもしれない」を聞いた俺は、「もう林檎のライブは北海道では無いかもしれないんだよなあ」
「今日楽しまないでいつ楽しむんだ?」と気持ちを新たにするのでした。
二曲目は『弁解ドビュッシー』。林檎嬢、歌いながら移動していると、コードを引っ掛けてマイクスタンドを倒してしまう。
舞台の脇でスタンバイしていた医者(スタッフ)が慌てて直しに来る一幕も。
舞台は病室をイメージしていて、舞台の脇にはその医者達(スタッフ)が待機済み。
虐待グリコゲンのメンバーも医者をイメージした青っぽい白衣(?)を着ていました。
林檎嬢は白とも青ともつくドレスを着ていて、
たまにかがむと胸の谷間がチラリと見えそうなカッコで、ちょっと照れる(笑)。
三曲目、「♪I love you baby」の歌い出しと来れば、『君ノ瞳ニ恋シテル』。
ギターの間奏部分を笛というか、ハーモニカのようなもので吹いていたのが印象的だ。
いつのまにか林檎嬢はまくっていたドレスの袖を下ろして、拳をすっぽり隠している。
さらに、コンサートの最初からしばらくの間、林檎嬢は左足を宙に浮かせてギターを弾いているではないか。なんと強靭な足腰!
そして四曲目は『本能』。『本能』といえば拡声器!
最初に拡声器を取り出すと、客席から本物の拡声器に感嘆する歓声が上がっていた(気がする)。
「困ったらうちらを見て」といってくれたDELTAさん達を見てみるも、立ち上がっている観客のため既に見えなくなっていた。
俺も生の拡声器にはすっかり興奮しきり♪

『本能』が終わり、一発目のMC。
「北海道に来るのは、去年の蝦夷ロック以来ですね。こうしたところ(ホール)でちゃんと演るのは、初めて、です。」と、たどたどしく話す。
他に話すことが思い付かなかったのか、MCはすぐ切り上げてしまった。
林檎嬢、MCはどうも苦手らしく、
普段のイメージとは違うシャイな(?)一面を見せていた。

五曲目はCD未カバーの『Love is blind』。六曲目が『正しい街』。
下克上@福岡で歌った時はどんな雰囲気だったのだろう・・・
ちょっとノスタルチックになる。
そして鳴り響く琴の音!曲名が出て来るより先に、俺の頭は「しくぢった音頭」モードに突入!七曲目は『積木遊び』。
周りが「しくぢった音頭」を踊らなかったらどうしよう・・・とか思ったけれども、
前の方はほぼ全員踊っていたので一安心!これでもか!と右手を高々と振りかざす!
この上なくいい気分になる。
八曲目は『あおぞら(悦楽編)』。
何故かこの曲については特別感想が沸いてこない・・・何故だろう。
『あおぞら(悦楽編)』が終わって、次・・・?10秒強暗転が続く。
準備に時間がかかったのか、林檎嬢の体調が良くなかったのか・・・?
この日は2度3度とステージ上に置いてあるティッシュに手を伸ばすシーンも見られていた。
客席から「大丈夫?」との声が・・・心配になってきた。
何とかステージに再度明かりが灯る。
九曲目『ギブス』。やはりいい歌だ。客席の熱気に当てられた俺は、着ていたグレーの長袖の上着を脱いだ。

そして二発目のMC。「こういうところでは、なに話せばいいのかな・・・」と話に困っていたようなので、
今だ!と思い、「ラーメン食べた〜?」と一発かます。
すると「あ、昨日、頂かせていただきました。」と答えてくれたじゃないですか!!
そこで調子に乗って「何ラーメン?」ともう一発!
林檎嬢は味噌ラーメンを食されたようでございました。
この二発で場が多少和んだのか、林檎嬢も北海道で食したラーメン談を始め、客席から「旭川ラーメンは?」
「帯広にも来て〜?」と質問が飛んでいるのを見て、俺はすっかり自己満足に浸っていたが、
突然沸いてきたのが「博多ラーメンとどっちがおいしかったか」と言う質問。
もう少し早く思い付けばよかった!と激しく後悔する。
既に林檎嬢は「会社の都合とか無ければ、どこでも行くぜい!こんなあたしでよかったら!」と頼もしい発言をしており、
もはや会話にラーメンなんぞの入る余地は失われていた(笑)。

コンサートが再開された。
十曲目・十一曲目は既に各地で披露されている、
「下克上スペシャル」(by林檎嬢)の『ギャンブル』『やっつけ仕事』。
十二曲目が『警告』。
シングルの曲がまだ残っているよな?と思った矢先に「I'll never be able・・・」
このイントロで俺はすっかり「来た来た来た来た〜」とハイテンション。
十三曲目『ここでキスして。』。
(しくぢった音頭を、性的ヒーリングで予習していた後に流れている)PVの特別編が頭をよぎる。
林檎嬢、曲の間に襟に巻いていた布(?)を取り、より胸の谷間があらわになる。
休む間もなく『アイデンティティ』が十四曲目。
アップテンポな曲でテンションは上がっていく一方!
十五曲目は俺の大好きな『幸福論(メンバー紹介→悦楽編)』。
一人一人メンバーを紹介していく中、シンセ(キーボード?)のみながわさんが
「私、みながわまこと、26歳!昨日ススキノで5万円ボッタくられました!甘い言葉には気をつけろ〜!」と報告。
当然場内は大喝采(爆笑)!

『幸福論』が終わりMCの三発目。
ほぐれた場内からの「結婚して〜」との声に、
林檎嬢「誰かもらってよ、本当に」と世の男どもが色めき立つ発言。
「ベンジーは?」と質問が飛ぶと、
「ベンジー結婚してるじゃない。何だい、こんなところで言わせないでよ」と林檎嬢照れる。
「林檎ちゃん、イキそ〜」という発言には
「イクときゃ、一緒!」と言い残し、再度ライブ再開。

十六曲目・十七曲目は『罪と罰』、『歌舞伎町の女王』と残されていたシングル2連発。
林檎嬢、十八曲目の『浴室』では間奏時に両手を交互に突き出し、十九曲目の『依存症』では、時折うずくまりながら歌う。
二十曲目は『シドと白昼夢』。トロピカルなアレンジになっていたのが、
サビの「♪あなたの〜」に入ると一転、照明は真っ赤になり、曲調もアップテンポに転調!
そして二十一曲目『病床パブリック』。
この曲がアンコール前の最後か?と思い、また「勝訴」の中では結構好きな曲なので、
前の席の背もたれに片手をかけ、あらんばかりの力をこめて右手の拳を突き上げる!
う〜ん、爽快!林檎嬢はステージの1番前を何度も何度も左右に往復している。
そして、曲が終わると、メンバー一同はステージから去っていった・・・

当然のように起こる、割れんばかりのアンコールの声・・・のはずが、
いまいち場が一つにならない。なかなかコールが一つにならない。
アンコールなら、「もう一発」だろ?と思って一回言ってみるも、不発。
ここで羞恥心が顔を出してしまい、結局手を叩くだけに終始してしまう。
こんなアンコール(?)で出てきてくれるか、すごく心配・・・
・・・でもしばらくして、メンバー全員出てきてくれて一安心。

アンコールは『同じ夜』と『丸の内サディスティック』。
『同じ夜』は実はコンサートで聞いた時は、特段改めての感想は無かったのだが、
最近、自然に口ずさむようになり、「あの時、俺は感動していたんだなあ」と思う。
最後の『丸の内サディスティック』では林檎嬢、
最前列のお客さんと次々とタッチを交わす。
「こんなことなら二列目のチケットにすればよかった・・・」と激しく後悔・・・

本当にメンバーは去ってしまい、ステージ上の心電図が次第に波打たなくなり、
患者(?)がお亡くなりになり、観客から悲鳴が上がったところで、終演となってしまいました・・・

終演後、コンサートグッズ(ステッカ−、ピンバッジ、ツアーパンフ)を買って、
俺は会場を後にして、来る時よりハイテンション状態で学校に向かいました。
そして興奮状態のままに学校のPCを使ってSRNに現われ、ハイテンションのままに友達とカラオケに行き、
音程・リズム全く無視(別名「ジャイアンカラオケ」)で林檎嬢の曲を歌いまくりました。

林檎嬢、また北海道に来てくれないかなあ・・・

下剋上エクスタシー@札幌セットリスト

『月に負け犬』
『弁解ドビュッシー』
『君ノ瞳ニ恋シテル』
『本能』
(MC1発目)
『Love is Blind』
『正しい街』
『積木遊び』
『あおぞら(悦楽編)』
『ギブス』
(MC2発目)
『ギャンブル』
『やっつけ仕事』
『ここでキスして。』
『警告』
『アイデンティティ』
『幸福論(メンバー紹介→悦楽編)』
(MC3発目)
『罪と罰』
『歌舞伎町の女王』
『浴室』
『依存症』
『シドと白昼夢』
『病床パブリック』
(アンコール)
『同じ夜』
『丸の内サディスティック』


もどる