座禅エクスタシー@飯塚嘉穂劇場(7/30)

ひろぽんさんのライブレポート

<拙い文章では御座居ますが、どうぞお読みくださいませ。>

飯塚バスセンターを降りると、赤い服を来た人がちらほらと・・・・・・・・。
15分ほど歩くと、廻りが柵で囲まれた芝居小屋が見えてきた。
其処は「嘉穂劇場」
チケットが無いと、柵の中にさえ入れないようだ。
厳重な警備が行われている。
かなり古く見える芝居小屋の前には大きな看板が2つ(林檎の似顔絵入りと、HPにもある歌舞伎風の絵入りの看板)とのぼりが数本立って居る。
「(稀)座禅エクスタシー」。
まずはグッズ販売の列に並ぶ。
10分ほどでカウンターに着いたが、もう品切れの物もあった。
Tシャツ(赤地に「座禅」とピンク文字が入っている。後ろには座禅マークが。)とステッカー(2種類。「椎名林檎」という歌舞伎文字とツアータイトル、マークが入っているもの。大きいものが1枚と、小さいのものが6枚)があった。
他には赤い扇子、(団扇も?)あったようだ。
FOCUSの事件があったばかりということもあり、会場内に入るときにカメラ・レコーダー類のチェックが厳しい。
ボディチェックも行われた。ビニール袋を受け取り、靴を脱いで会場に入る。
大きな座禅マークの入った真っ赤な座ぶとんとパンフレット(看板と同じデザインの物)、チラシ(BEAVOICE)が配られる。
会場の中は薄暗く、かなり狭い感じがした。ステージ上にはススキやら竹やら、何やら怪しげな物が置いてある。
まるで今から怪談話が始まるかのような雰囲気だった・・・・・・。
そこに、マイクスタンドが3本立っている。
ステージの後ろには謎めいた大きな障子が立ちはだかっている。
準備中、ちらちらと懐中電灯の明かりが漏れるのがわかった。
天井には赤い座禅マーク入りのちょうちんが沢山ぶらさがっている。
1階と2階席があるが、2階は関係者の様な感じだった。
センター席は右から「い、ろ、は、に、ほ、へ、と、ち、り」となっており、前から「1、2、3、4、、、」と各行2列ずつになっていた。
サイド席は右サイドが「わ、か、よ」左サイドは「ぬ、る、を」という順になっている。
芝居小屋ならではの呼び方で、面白いと思った。私は「は、24番」だったので、ちょっと右寄りだが、
ステージ全体がよく見える良い位置だ。(林檎ちゃんの表情がわかるくらいの距離だったので満足♪)
会場内にはかなりのヴォリュームでBGMが流れている。(曲目はわかりません、アシカラズ><)
18:00開演ということだったが、30分たってもまだ始まらない。
まだ席に着いて居ない観客もちらほらと居た。
あたしは赤い座ぶとんに座り、緊張しながら林檎ちゃんが現れるのを待って居た。
すると、ステージ上に2人のクロコさんがあらわれる。
「こんにちは〜〜。本日は暑い中わざわざお越しくださってまことにありがとうございます・・・・・
私、山中TOM(?)タツヤと申します(ここで観客から大歓声が・笑)。椎名林檎実演キューシュー(稀)座禅エクスタシーを開催するにあたって、注意事項をお知らせしたいと思います。ここ嘉穂劇場は80年もの歴史をもつ、貴重な芝居小屋です。器物は大切に扱って、壊さないようにしてください。そして、本日のこのライブは、その名のとおり、「座禅エクスタシー」です。ですからみなさん、決してお立ちにならないように、今みなさんが座っているように座って見ていただくか、若しくはひざ立ちで、あっ、ひざ立ちとはこういうものです、、(と、ひざ立ちをしてみせる。場内歓声が・・・・・)わかりましたね、ひざ立ちでごらんになって下さいませ。あと、ステージに向かってモノを投げないように、お願いいたします。(あと、携帯電話の電源、カメラ、レコ
ーダーについての注意も述べられました)みなさん、今日は楽しんでいってください!!」
っとこんな感じの内容でした。
あまりよく覚えて居ないので正確ではありません。

さて、お待ちかね、林檎ちゃんの登場!!!(18:40頃)

♪時が暴走する(ピアノONLY)♪
ピアノのイントロをバックに青いライトの中、3人の影があらわれる。
まん中はもちろん林檎ちゃん。
ピアノの伴奏が流れる中、ひんやりとした雰囲気に包まれ、その3つの影が佇んでいる・・・・・・・・・
と、思うと・・・・・・・・・・・

♪積み木遊び♪
おなじみのイントロが流れ、場内は沸き上がる。
林檎にライトが当てられる。鶯(うぐいす)色の浴衣(和風の小さな花の模様入り)にうすピンク(ちょっとクリーム色がかったような感じの)帯を締め、真っ赤な扇子(グッズにもなっているもの・白い座禅マークが入って居る)を持って現れる。
足にはちょっと厚底の(ぽっくりのような?)草履を履いている。(足袋を履いて居たように見えたがはっきりしなかった)
初めはしくじった音頭は踊らず、ただ眈々と歌っている・・・・・・・・・・・
と思うと、バックの大きな障子が一気に開き、虐待グリコゲン登場!!
林檎ちゃんが動きはじめる!!
あたしは只、感動して、涙が溢れた。
初めて椎名林檎を目の前にして・・・・・・・
其処に林檎ちゃんが居て、歌って踊って居ると思うだけで、鳥肌が立った。
「ああ〜しくじった、しくじった♪」とお馴染み、しくじった音頭を踊る。
「性的ヒーリング」では見られなかった「ののしるなんぢ飽かずやあらむ〜」(ピンクレディーのUFOにあるような、手を横に振り同時に足を上げる格好、左右を繰りかえす)「I REALLY REALLYDO」(変なおじさんがやる様な、手は軽く握り肩を揺らしながら片足ずつ前に出る格好)の部分の踊りも見る事が出来た。
今回、この曲はきっとやるだろう!と思って居ただけに、凄く嬉しかった。
林檎ちゃんの浴衣姿によく似合う曲だと思った。
マニュピレータによる、ピコピコとした音が印象的。障子の奥には長い竹が連なって居た。

♪眩暈♪
目を大きく見開いて歌う林檎ちゃんの姿がとても印象的。
あまり位置を変えず、歌う。
改めて、歌唱力の高さを感じる。
照明は冷ややかな感じだったような気がする。
あたしが特に好きな曲なので、嬉しかった。

♪少女ロボット(ともさかりえのセルフカヴァー曲)♪
ん!?此のイントロは・・・・・・・?!
ともさかりえちゃんの少女ロボット。原曲よりもちょっと低めになっている。
ちょっと掠れぎみの声で歌うところが良い!!ピアノも美しい。

♪リモートコントローラー♪
少女ロボットに続いて、そのまま入る。
暗めの照明で、怪し気な雰囲気。
細めの光線が交錯する。
緊迫した空気が流れた・・・・・・・・
初めの部分は、あの、あの拡声器で歌っているのだ。(初めのサビ前くらいまでかな)

♪MC1♪

「こんにちは。虐待グリコゲンです。どうもこんにちは。・・・・・・・・・・・やります。」
短いMCの後、ピアノの美しいイントロが流れる。

♪茜さす 帰路照らされど・・・♪
ちょっと腰を落としてマイクスタンドにもたれるように歌う林檎ちゃん。
「ヘッドフォンを耳に充てる、、」と、サビの所はピンク(茜)色に包まれる。
メロ、間奏では青に包まれる。

♪拝啓EMI殿♪
本を持ち現れる。
色とりどりの照明に照らされ、本で半分顔を隠し、本を見ながら歌う。
表紙に題名らしきものが書いてあるが、その場では解読できなかった(遠くて・・・・・。「東芝イー・エム・アイ」と書いてあると後で知りました。)

♪アイデンティティ♪
ギター登場!!!
銀色のデューセンバーグ♪サビのところでは後ろから照らされ、眩しかった・・・・・。
ギターも上手いんだよね、林檎ちゃん。かなりアップテンポでした。

♪病床パブリック♪
「レスポールは絶対黒!!」ってところでギターのYAYOSHIくん、黒いレスポールを持ち上げて見せてくれる。
アルバムよりもピコピコした感じの音だったのが印象に残っている。
照明もピコピコ(笑)ここでも林檎ちゃん、ギターを演奏。

♪アンコンディショナル・ラブ♪
しっとりと歌い上げる林檎ちゃん。
サビに入っていくにつれて、ステージ全体も明るくなってゆき、林檎ちゃんの声にも表情にも情熱がこもってくる。
ちょっと腰を落としながら、前に屈みこんで歌う姿が印象的。まるで何かを訴えかけるかのような・・・・・・両手でマイクを握って居た。

♪MC2♪
「今日はみなさん、わざわざ来てくださってありがとうございます・・・・今日ここでやらせていただいたのは、地元ということもあるのですが、デビューよりそんなことより全然前から決まってたことなんですけれども、なんていうか、、こんなにCDを買って下さることになると思っていなかったので・・・・・こういうふうになってしまってからやると・・・・・やらしていただいているのですけど・・・・・・(ちょっと良く覚えて無いです)・・・・・今日は平成型で日本型の一番かっこいいと思っています「虐待グリコゲン」を紹介させてください。」

(メンバー紹介)
bass亀ちゃん
マニュピレータノブ
keyboardミナちん「ヒゲ生えてる〜〜」
drumsムラちん「降りれない〜」
guitar「男」ヤヨシくん
そして私、シーナです。

「体調?いいですよー。(客席から声があがると)ん?なにかなぁ?ん?もういっかい!!(笑)(栄養ドリンクの話題でした。林檎ちゃんはユンケル?らしい)今日は楽しんでいっていただきたいと思います・・・・・・」

♪サカナ♪
イントロはキーボードで始まる。前に出てきて客席にサービス(嬉)。
リズムにあわせて歩く。オトナな感じで(笑)赤に包まれ、熱唱。

♪歌舞伎町の女王♪
待ってましたっ(嬉)歌舞伎町!!赤や紫の光に包まれ、歌う。
「女王」と「同情」のところで、片手を前に突き出す(其の二文字を強調するかのように)のが印象的。
間奏で口笛を袖で隠しながら吹くのも!!妖艶な感じがして良かった。

♪弁解ドビュッシー♪
またまたデューセンバーグ登場!アルバムよりもさらにメロディーを盛り上げて歌って居た。

♪浴室♪
「洗って切って水の中〜」から歌いはじめる。(アカペラに近い状態、美しい伴奏に合わせて。)
浴室っぽく、青い照明が主である。動きが怪しかった。
「退屈なんて怖れて居ない・・・・」のところでは、駄々っ子みたいにカラダを揺らしながら歌うのが印象的だった。
かわいいぃぃぃ・・・・・(笑)

♪マイ・ラグジュアリー・ナイト♪
あたしは知らなかったのだが、友人に聞いた話だと、来世たかおさんのカヴァー曲だという。
どこか一点を見つめながら歌う林檎ちゃん・・・・・。うん!やっぱりバラードも良い!
ダークで、「ナイト」なオトナの雰囲気だった。もちろん、拍手喝采。

♪シドと白昼夢♪
メロの部分はおとなしめにしっとりと歌うのだが、サビに入ると激しく左右に歩きまわる。
「林檎ちゃんと目が、目が合っちゃったよぉ〜〜う!!どうしよ!!!」なんてみんな思ってるに違いない。
あたしも思ってるさ、もちろん(笑)赤系統の照明が主だった。

♪ストイシズム♪
さん〜の〜あ〜はい!!あ〜あ、あ〜ああああ、ああ〜あ♪『きゃあああああ!!!』ギターを演奏しながら歌う。
「あくせる、ぶれーき、あくせる、ぶれーき、ぱーきんぐ!!」天井の照明がチカチカと点滅する。
後半は、「レシファファ、ソソ、ファファ、レファレ、、♪」と、コーラスを歌って居た。
ストイシズムが終わると同時に、さっそうと虐待グリコゲン退場。
ちょっとあっけない感じだったが、なんかかっこよかった。

★アンコール★
「林檎!リンゴ!」と客席からは林檎コール。
「林檎!チャチャチャ!!林檎!チャチャチャ!!」とコールが続く中、
ステージの中心には明るい茶色の背が低めのアップライトピアノが置かれる。
「何を演ってくれるのだろう・・・・?」とドキドキしながらその様子を見守る。
5分くらい待ったのだろうか。
ステージのピアノにライトが照らされ、再び虐待グリコゲン登場!!
林檎ちゃん丁寧におじぎをしてからピアノに向かい、指輪を外して譜面立てに置く。

♪日本にうまれて♪
これもともさかりえに提供した曲のセルフカヴァー(少女ロボットの三曲目に入って居ります)。
ピアノを弾きながら、歌う。
ピアノも上手いんだよね・・・・・・林檎ちゃん。
座ったまま足が跳ね上がるくらい、情熱を込めて歌ってくれた。(足の裏が見えちゃった・・・かわいかったです。笑)
斜め向こうを向いていたので、表情はあまりみられなくて残念。
突然、後ろに連なる竹が開いたと思うと、十字架に架けられた林檎ちゃんの人形が・・・・・・・
衣装は下剋上エクスタシーのもので、髪は長かった。
うなだれている状態だったので、表情などは見えない。
あの人形は何を示しているのか?疑問と余韻を残したまま、椎名林檎率いる虐待グリコゲン退場。
外に出て、カメラを返してもらったのだが、
「敷地内では絶対に写真をとらないでください!万が一撮られた場合には没収させていただきます!!」
というアナウンスが繰り返された。
嘉穂劇場を後にし、新飯塚駅から高速バスで天神に戻った。
他の林檎ちゃんファンのお友達欲しいな〜って思ってたけど、静岡からの長旅の疲れからか?そんな気力も残っておらず・・・・ちょっと後悔。
だが、其の後、あたしたちは夜の百道浜へと向かったのであった・・・・・・・。


「座禅エクスタシー」7月30日飯塚嘉穂劇場/曲順
時が暴走する
積み木遊び
眩暈
少女ロボット
リモートコントローラー
<MC1>
茜さす帰路照らされど
拝啓EMI殿
アイデンティティー
病床パブリック
Unconditional Love
<MC2>
サカナ
歌舞伎町の女王
弁解ドビュッシー
浴室
マイ・ラグジュアリー・ナイト
シドと白昼夢
ストイシズム

〜アンコール〜
日本に生まれて

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