★真夜中は純潔 <TOCT-22155 1.143円(税抜き) >
作詞・作曲 椎名林檎 編曲 東京スカパラダイスオーケストラ
■検証

2001年3月28日発売 第9作目のシングル。(なお、限定LP版は、3月16日販売) 
シングル9作目となる今作の「真夜中は純潔」は、「罪と罰」「ギブス」から
約一年四ヶ月ぶりのシングルリリースとなる。
この「真夜中は純潔」は、18歳の時にすでに出来上がっていた曲であり、
「歌舞伎町の女王」「サカナ」と同じ時期に完成していた曲である。
この当時、椎名林檎は、この曲のタイトルにもあるように異性に対して
非常に感傷的でsensitiveであった時期で、歌詞の「純潔」「黒い髪」「口唇」など
随所に性的な単語が使われている。
なお、今作は、東京スカパラダイスオーケストラとのホーンセッションで構成され、
ホーンセッションが響かせる非常に軽快なエイトビートリズムとダンサブルな
リズムが私達を真夜中に起こるファンタジーへつれていってくれそうな曲の
仕上がりである。
今作は、数ある椎名林檎の曲の中でも珍しい作風でもあり、
今までの中で一番上品な作品であろう。

■バンドメンバー


唄:椎名林檎

演奏:新・東京スカパラダイスオーケストラ

生トランペット:ナーゴ 
生トロンボーン:北原雅彦
生アルトサックス&アジテイトマン:冷牟田竜之
生テナーサックス:ガモー
生バリトンサックス:谷中 敦
生ピアノ:沖 祐一
電気式たて型ベース:川上つよし
電気式ギター:加藤隆志
生パーカッション:大森はじめ
生ドラマ:茂木欣一 (友情出演)

●シドと白昼夢  (c/w)
作詞・作曲 椎名林檎 編曲 服部隆之
■検証

1stアルバム「無罪モラトリアム」に収録されているこの「シドと白昼夢」が
名アレンジャー服部隆之氏によってよりジャズらしく帰ってきた。
オープニングから鳴り響くビックバンドのサウンドは、柔らかく、
またどこかしら懐かしい。まるで私達を豪華客船のバーでドリンクを片手に
異性と楽しい雰囲気を作りだしてくれそうな気分だ。
しかし、「シドと白昼夢」の強いメッセージ性をまったく失わせさせないアレンジには、
アレンジする前を聞いてたファン達にとっても、このジャズにアレンジされた今作品に
大満足するだろう。
特にこの曲に関しては、ぜひともレコードで聞いてほしい。
最後に、今曲の演奏に携わった豪華メンバーにも注目しよう。
特にドラマーの村上”ポンタ”秀一氏の参加は、椎名林檎自身にとって
バンド時代の憧れの人であり、かつてぽんたモデルのスティックを愛用していた
ほどである。

■バンドメンバー


唄 椎名林檎
 
演奏:東日本スウィングパラダイスオーケストラ

電気式ギター:角田順
生ウッドベース:坂井紅介
生ドラム:村上”ポンタ”秀一
電気式オルガン:倉田信雄
生トランペット:エリック宮城
         佐々木史郎
         林 雄介
         佐久間 勲
生トロンボーン:中川英二郎
          松本 治
          佐野 聰
生バストロンボーン:山城純子
生アルトサックスと生フルート:ボブザング
                   近藤和彦
生テナーサックス:小池 修
            吉田 治
生バリトンサックス:竹野昌邦
生ハーブ:田口 裕子
生ビブラフォンとグロッケン:浜田 均

▲愛妻家の朝食  (c/w)
作詞・作曲 椎名林檎 編曲 森 俊之
■検証

山崎まさよし、スガシカオ、岡本真夜、SMAPなどのアレンジャーで
有名な森 俊之氏参加の「愛妻家の朝食」は、上記2曲と比べるとずっと後になって
できた作品である。
(ちなみに森 俊之氏は、無罪モラトリアムで「茜さす 帰路照らされど・・・」のピアノなどに参加している。)
当作品は、「真夜中は純潔」「シドと白昼夢」のペアでシングル発売する際に、
2曲だけではなんとなくしっくりこないという理由で今作品の製作となった。
今作品は、夜・昼と続き朝の作品であり、作品として出来上がったのは、実はここ最近のことであった。
まさに今年結婚&妊娠が公表され、林檎自身、愛妻家となったわけだが、(笑)
歌詞にはそれを表す単語はあまり見当たらず、林檎らしい文学性豊かな部分を
多々見受けられる。
今作品は、アコーディオン奏者で有名なcobaが参加し、cobaのアコーディオンが西洋風で非常にライトポップな感じを軽やかに演出している。
今作品は、アコーディオンとピアノの絶妙なアンサンブルと林檎の蒼蒼とした歌声が
非常にマッチして、私達に洋風な雰囲気を与えてくれる。

■バンドメンバー
唄 椎名林檎

演奏 全日本スケルツォパラダイスオーケストラ

生ピアノと打ち込み:森 俊之
生コントラバス:渡辺 等
生ドラム:沼澤 尚
生アコーディオン:Coba