| ■無罪モラトリアム |
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| ●総検証● |
| ９９年２月２４日発売、椎名林檎姫１発目アルバム。 オリコン初登場第２位。売上枚数１００万枚突破!!!! このアルバムに関して、 林檎姫曰く「是は、十代のあたしが考えた、「人として生きること」に関する集大成である。生を受け、其れが絶えるということは、常に何かの過程に過ぎず、何時だって不完全なものに思えるのだ。あたしが初めてのアルバムには、そういった意味が込められている。」 ＣＤジャケットは、シンプルで手術室を起用 （「ここでキスして。」と同様）。 目次には、山手線と丸の内線を起用。 この辺は、「歌舞伎町の女王」や「丸の内サディスティック」 からのモチーフか？ なお、レコーディングに３つの実演バンドを起用。 絶倫ヘクトパスカル・絶叫ソルフェージュ・桃色スパナ。 曲目、曲順も最高で、逸品の作品になっています。 なお、林檎姫は、このなかで一番好きな曲は、 「同じ夜」だそうです。 ●モラトリアム＝もともとは、金融用語で銀行などの支払い猶予期間を表していたが、精神分析学者エクリソンが、倫理学用語として、それを転じ、青年期を「心理社会的モラトリアム（猶予期間）」の年代と定義。つまり、「大人になれない、大人にならない」時期を指し、自己アイデンティティを確立するための猶予期間である。一般に学生やフリーターが属する。 |
| ■□■実演バンド様一覧■□■ | |
| ■絶倫ヘクトパスカル | |
| 椎名”サディスト”林檎姫 ＝声 、生ドラム、手、口笛 | |
| 西川”スウィッチ”進殿下 ＝電気式ギター、生ギター | |
| 亀田”マン・シンタン”誠治師匠 ＝電気式ベースギター、手 | |
| 川村”キリスト”智康係長 ＝生ドラム、声、手 | |
| ■絶叫ソルフェージュ | |
| 椎名”サディスト”林檎姫 ＝声、生ピアノ、けんばんハーモニカ、手足 |
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| 亀田”マン・シンタン”誠治師匠 ＝電気式ベースギター、声 | |
| 川村”キリスト”智康係長 ＝生ドラム、声、手足 | |
| ■桃色スパナ | |
| 椎名”サディスト”林檎姫 ＝声、なんちゃって御琴、口笛 | |
| 鈴木”ケーレン”玲史見切り発車
＝電気式ギター、生ギター、声指導 |
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| 亀田”マン・シンタン”誠治師匠 ＝電気式ベースギター | |
| 川村”キリスト”智康係長 ＝生ドラム、すべからくコンガ | |
| ■客員 | |
| 森”グリッサンド”俊之本部長 ＝電気式オルガン（１、１０）、生ピアノ（５） |
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| 斎藤ネコ様 ＝生バイオリン（９） | |
| 金原”ハイソサエティ”千恵子様御一行 ＝生弦楽（１、５） | |
| 八代”ドローバー”恒彦課長補佐 ＝電気式オルガン（８） |
林檎姫が英国へ飛び出る時のエピソードらしいが、
それがホントかどうかわからない。
詩は、地元福岡の地名が書かれており、林檎姫の詩のなかでもかなり辛辣とした哀願ものです。
●百道浜（ももちはま）＝福岡市内を流れる室見川の河口、
博多湾に広がる浜を指す。
●室見川（むろみがわ）＝福岡市内を流れる川。
＜林檎姫の一言＞
十八歳のあたしが、温かいものを全て捨てて勝負に出る様子が、鮮明に描かれている。
＜林檎姫の一言＞
同じく十八歳のあたしがよく垣間見られる。
林檎姫の業界用語連発の詩です。
一ついえるのは、丸の内線の終電で家に帰ることだけです。
●リッケン＝アメリカ製リッケンバッカー社のギターのこと。
ビートルズの愛用ギターとして使ったことで世界的 に有名になる。
リッケン６２０は、ソリッドボディの６００シリーズの 中核モデル。
●マーシャル＝ギター・アンプ・メーカー
●ラット＝林檎姫愛用のギター・エフェクトの名前。
電脳ＲＡＴのラットもこの意味。
●ベンジー＝言わずと知れた、林檎姫がこよなく募う表現者の
一人、浅井健一氏の愛称
●ピザ屋の彼女＝林檎姫自身、アマチュア時代、
ピザ屋でバイトをしていた。
●グレッチ＝老舗のギターメーカー。
ちなみにベンジーこと浅井氏も愛用している。
●青 噛んで熟って頂戴＝青姦で イッて頂戴。
青姦（あおかん）は、屋外での売春、
または性交すること。
＜林檎姫の一言＞
東京が好きなのである。
＜林檎姫の一言＞
多少正直になったサウンドで、
理想をこねてばかりの幼い自らを表している。
どこか切ない詩です。
歌を聴きながら涙を流すイメージは、
どことなく共感する人も多いはず。。
●アイルランドの少女＝いまだ謎である。
アイスアンド出身・歌手のビョーク
Bjorkかもしれない。
●ファズ＝ギター用法の一つに「ファズ・トーン」という手法で、
機械的に濁った音を指す。
＜林檎姫の一言＞
地元、福岡時代、十六歳のあたしの日常。
かなりインパクトある曲の構成で、強弱がうまくかみ合っている。
サビの詩は、かなり自滅的な願望や母性愛を描き出している
ところが面白い。
●ジャニス・イアン＝ＮＹのシンガーソングライター。
「あおぞら」にも登場する。
＜林檎姫の一言＞
まもなく十九歳になるという瀬戸際のもの。
詩のすべてにおいて、お遊び感覚があって面白い。
ＰＶの「しくじった音頭」は超有名だが、全然流行っていないので街中でやると恥ずかしい。
家でビデオを見ながら隠れて踊ることをお薦めする。また後ろにいる２人は、たぶん男でしょう。
ついでに、サブリミナルに入れられている忍者は、積み木遊びをしている。
＜林檎姫の一言＞
地元のバンドでやっていた曲を自分でおこし直したもの。
＜林檎姫の一言＞
シンプルなことが大体一番本当に思えたのである。
林檎姫がアルバムの中で一番好きな曲。
詩は、今までの中で一番深く、センチメンタルに、そして素直にせつなさを詠いあげている。
永訣の別れを感じさせる詩である。
ちなみに私もアルバムの中で一番これが好き。
●天神＝福岡市内にある街。「親不幸通り」などがある。
＜林檎姫の一言＞
夜はいつも、こんな気分。
騙されたときに怒りが募った感じの曲です。
女の人を怒らしたらこんな感じでしょうか？
でも前の曲（同じ夜）と比べたら全然違う内容で驚いてしまいます。
これも同じ人が書いたのかって眼を疑ってしまいます。
そこは林檎マジックでしょうか？
＜林檎姫の一言＞
やはりあたしはメスなのであろう。
作詞・作曲 椎名林檎 実演 桃色スパナ
＜検証＞
です・ます調の詩で律儀な感覚を受けます。
私という自分を 下等化し、敗退していく姿をうまく描いています。
●グリコゲン＝本当はグリコーゲンで動物の代謝に必要な糖分。
●ボトムス＝下半身につける服のこと。おもにズボン。
●モルヒネ＝アヘンに含まれるアルカロイドの一種。
無色の結晶でにがい。鎮痛剤・麻酔剤とし使用。
＜林檎姫の一言＞
十九歳のあたしのひねくれ加減のよく出ているもの。